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オオクワガタについて



※形


 オオクワガタはミヤマクワガタやノコギリクワガタなどのクワガタとは違い、コクワガタ、ヒラタクワガタななどと同じ「ドルクス」という種類に入ります。このドルクス属のクワガタムシはとても丈夫で長生きをします。普通に飼育しても羽化してから、3年〜5年は生き
続けます。

 オオクワガタは大きなものでは、アゴの先からお尻の先までの長さが8cmにもなります。アゴは太くて物凄くはさむ力が強いです。

 普段はとても臆病で、近くに人の気配がしただけで隠れてしまいますが、♀は他の甲虫屋、オオクワガタのオスを襲って食べてしまうほど獰猛です。

 体の色は♂♀共真っ黒で、♂はオオアゴの中央より少し先端から先に内歯があり、個体の大きさで、内歯の位置と形が違います。

 大きな♂の内歯の形を「大歯型」といいます。大歯型は、内歯が大きくて、大アゴの上の方に付き、上を向いてかっこいいです。だいたい57mm〜62mm以上だと大歯型になります。
上羽はほんの少し点刻があり、大きな個体のつやは少し劣ります。

 大歯形よりも少し小さな個体を「中歯型」いい、内歯がオオアゴの中央に付き、真ん中を
向きます。

 さらに小さな個体を「少歯型」といい、内歯は小さくて、オオアゴの付け根に付きます。
 小さな♂は上羽の点刻が強くて、光沢も強いです。
 ♀は点刻、光沢がかなり強いです。♀も小さくなると点刻、光沢がさらに強くなります。
 
 注(♂=オス、♀=メス、大アゴ=クワガタムシの体の先端にあるはさむためのツノのよ
うなもの、内歯=大アゴの途中にある大きな歯、点刻=体の表面にある規則的な小さな模様)

※分布

北海道を除く 本州、九州、四国、対馬、天草諸島、北海道
 
※生息場所

平地の里山のような適度に湿度がある平地の雑木林や、屋敷林などが好条件だそうです。
(樹液採集では標高があまり高いところには採集するのは難しくだいたい500mまでだそうです。)500メートルを越える位置からは、樹層も変わり樹液の出具合も悪くなり、灯火に頼る採集がメインのようです。
森の奥深くや山の中にはあまり生息していないそうです(東北地方だけは標高の高い山の中でも生息しているそうです。関東より西のオオクワガタとは少し進化の過程が違う可能性があるという説もあるそうです。)。

 多くの産地としては、山梨県や大阪府の能勢地方が有名です。この地方には、「台場クヌギ」が多くあります。台場クヌギとは、クヌギの木をしいたけの原木やマキにする為に、地上から数メートルまで(台場)を残して、上の幹を切って、そこから生えた幹を切っては利用する事を繰り返して何十年も生きてきた木です。古いものでは、数百年も生き続けている台場クヌギがあるそうです。このような台場クヌギには、たくさんの穴が開いています。
この穴の事を「ウロ」と言います。オオクワガタはこのウロの中に多く生息していたそうです。

 千葉県では、都市部を除いては意外と広く(少なくです。)分布しているそうです。(北東部や外房方面はやや個体数が多いそうです。)

※成長過程


 オオクワガタは、下のように成虫します。幼虫は脱皮をして加齢(成長する事です。)していきます。

 このような成長を「完全変態」といいます。
 卵→(孵化)幼虫初齢→幼虫2齢→幼虫3齢→幼虫前蛹→(蛹化)→蛹→(羽化)→成虫
注(前蛹=幼虫が蛹になる直前の状態で、幼虫は棒のようにまっすぐになります。)

※自然界での成長過程

夏に♀は卵を産むので、その卵が夏の間に孵化し、初齢、2齢と加齢していきます。

 おそらく、このあと2齢か3齢で越冬すると思います。幼虫が越冬する時は、体が凍らないように、不凍液化するそうです。(不凍液化=幼虫が凍らないで冬を乗り切るために、体の中の体液の成分を変え、凍りにくくなった状態を言います。)

 その次の年、暖かくなり春から餌を食べ始め、初夏で2齢の幼虫は3齢になると思います。
夏の間もりもり餌を食べ、大きな3齢幼虫になりそのまま越冬すると思います。(この年の夏に蛹化→羽化する小さな個体もいると思います。)

 次の年の春から夏にかけて蛹化し、晩夏〜秋に羽化し成虫になると思います。

 そのまま蛹室の中でじっとして越冬し、その次の年のつゆ時に蛹室から出て来るそうです。
(つゆには雨が降って発生木が柔らかくなるので、羽化した成虫が木を削って出やすくなるそうです。ただし、発生時期がこのほかに8月中ばごろにもあるそうです。)

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